氏より育ち
うじよりそだち
表現
標準
nurture over nature
文例 · 用例
東 うそから出た真西 氏より育ち 仮を弄して真を成す、世おのづから其の事多く、橘を植ゑて枳に変ずる、土之をして然らしむるなり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
色も白く、子柄もいいが、氏より育ちで長屋中のお茶ッぴい。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
俗に氏より育ちと申すことがございます、仮令公方様の御胤にもせよ紀州に生れて九州に流れ野に伏し山に育って来た天一坊が、公方様にも次ぐ位に似つかわしい筈はございませぬ。
— 浜尾四郎 『殺された天一坊』 青空文庫
氏より育ち、とか、孟母三遷の教えとか、人間は、環境に支配されるとか、朱に交わればとか、教育は第二の天性とか――いろいろの言葉があるが、私は、一体、大阪人なのか、東京人なのか?
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
氏より育ちとは云うけれど、やはり氏がよくなければどことなく品が落ちるものじゃ。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門の娘』 青空文庫
その義理の親との間が巧くゆかず、医者にされることもまた死ぬよりいやで家を飛び出し、好きで飛び込んできた落語家の世界ではあったけれど、「ガラッ八」になることは氏より育ち、奇妙に恥しくてならなかった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
盗んで逃げる積りだろうッて、そして最後には、氏より育ちというがやはり両親が両親だからなアって云いました。
— 大倉※子 『深夜の客』 青空文庫
「トドのつまり」のボラ〈十月〉 ボラは、ひとくちにドロくさいと一般の人からけぎらいされるが、人間ばかりでなく、あの魚も氏より育ちである。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
作例 · 標準
例句