出にくい
でにくい
形容詞
標準
can't occur easily
文例 · 用例
緊張した時には咳払いをしなければ声が出にくいのは誰も知る通りである。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
久兵衛のほかに、母のおきぬ、女中のお直、小僧の宇吉、あわせて四人が浅草の開帳を拝みに出たのは、三月二十九日の陰った日で、家を出るときから、空模様が少しく覚束ないように思われたが、あしたは晦日で店を出にくいというので、女中と小僧に傘を用意させて、母子は思い切って出て来たのであった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
何分にもこの矢先きでは店を出にくいから、かならず悪く思ってくれるなと、彼はしきりに云い訳をして帰った。
— 異人の首 『半七捕物帳』 青空文庫
まだ飛行機が、空にがんばっているよ」「夜がすっかり明けちまうと、ちょっと出にくいんだ。
— 海野十三 『恐龍艇の冒険』 青空文庫
出にくい事情のあるらしいことだけは叔母にも解っていたが、それを訊こうとしても、無口な叔父はにやにや笑っていて、何事をも語らなかった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
しかし新しい人たちだからといって、まるで旧いことには頓着しないというわけでもございますまいが、何しろ、御当人たちは、その境涯を経て来ておられるのではありませんから、それを描こうにも、なんだかしっくりしないところがあって、出そうにも出にくいだろうと思います。
— 上村松園 『女の話・花の話』 青空文庫
同じ事でも妙なもので、料理茶屋から大酔致し咬楊子か何かでヒヨロ/\出て直に腕車に乗る抔は誠に工合が宜しいが、汁粉屋の店からは何となく出にくいもの、汁粉屋では酔ふ気遣はない、少し喰過て靠れて蒼い顔をしてヒヨロ/\横に出る抔は、余り好い格好ではござりませぬ。
— 三遊亭円朝 『世辞屋』 青空文庫
それは横へ出る光は、他の部分から出る光にじゃまをされて、純粋な形では出にくい。
— 海野十三 『洪水大陸を呑む』 青空文庫
作例 · 標準
この地域の地盤は固いため、地震による液状化現象は出にくい。
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