切り岸
きりぎし
名詞
標準
steep bank
文例 · 用例
林の外は切り岸の上、切り岸の下は海であつた。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
」 素戔嗚は高い切り岸の上から、遙かに二人をさし招いだ。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
高い土手は春に籠る緑を今やと吹き返しつつ、見事なる切り岸を立て廻して、丸い屏風のごとく弧形に折れて遥かに去る。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
それからローンの流れを渡ると、だんだん谷らしくなって、右の高い切り岸の下に、小さな村が表われた、ここはサン・モリス St. Maurice、レマンの南岸に沿う鉄道の分岐点で、ローンの谷の入口である。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
そして両側の切り岸は、額橡のように偉大な山岳をめぐって、その中心はブライトホルン、そうして左にはシュワルツ・メョンヒの、悪魔のような岩の上に、ユンクフラウの斜めに朝日を浴びたシルベルホルンが白銀よりも美しかった。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
切り岸のやうな山の上には青々とした杉の林があり、そこには雪のやうに白い一羽の鷺が朝の日の光りを浴びてゐた。
— 吉田絃二郎 『八月の霧島』 青空文庫
切り岸の様な額の上に、赤黒き髪の斜めにかかる下から、鋭どく光る二つの眼が遠慮なく部屋の中へ進んで来る。
— 夏目漱石 『幻影の盾』 青空文庫
ところどころ、時代を経た切り岸が、苔臭い水に臨むといった、滋味のある景色もないではないが、それはむしろ一部分だ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
海岸沿いの遊歩道は、片側に切り岸が迫っていて、歩くだけでスリルがあった。
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断崖絶壁の切り岸から、遥か下の海を見下ろした。壮観だったよ。
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波が切り岸に激しく打ちつけ、白い泡を散らしていた。
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