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村里

むらざと
名詞
1
標準
village
文例 · 用例
薄雲を透した日光が暫く此の靜かな村里を照らして、ダリアやコスモスが光り輝くやうに見えた。
寺田寅彦 伊香保 青空文庫
娘の神は父の老翁に、こういう慮りから、宿は村里の誰かの家へ取ってあげますから、祭の今夜一夜だけは自分の家をば遠慮して欲しいと頼んだのであった。
岡本かの子 富士 青空文庫
ならば娘の神のいう通り村里へ下って娘の神のいい付けて呉れた誰かの家へ行って泊ってもやり度い。
岡本かの子 富士 青空文庫
お寒いのに、なぜ、おとり申上げた村里の宿へお出でになりませんの」 翁は頑是ない子供が、てれながら駄々を捏ねるように、掌に拳を突き当てつつ俯向き勝ちにいった。
岡本かの子 富士 青空文庫
ちょいちょいと櫛を入れて、(まあ、女がこんなお転婆をいたしまして、川へ落こちたらどうしましょう、川下へ流れて出ましたら、村里の者が何といって見ましょうね。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
鐘が淵附近の地一帯をいふにや、近き人の著しゝ『隅田川叢誌』には隅田川辺なる村里の総称なりといへり。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
峠を越して半ほどまで来ると、すぐ下に叔母の村里が見えます、春さきは狭い谷々に霞がたなびいて画のようでございました、村里が見えるともう到いた気でそこの路傍の石で一休みしまして、母は煙草を吸い、私は山の崖から落ちる清水を飲みました。
国木田独歩 女難 青空文庫
窓もやゝ黄昏れて、村里の柿の實も輕くぱら/\と紅の林に紛れて、さま/″\のものの緑も黄色に、藁屋根の樺なるも赤い草に影が沈む、底澄む霧に艶を増して、露もこぼさす、霜も置かず、紅も笹色の粧を凝して、月光に溶けて二葉三葉、たゞ紅の點滴る如く、峯を落ちつつ、淵にも沈まず飜る。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
作例 · 標準
都会の喧騒を離れ、静かな村里でゆっくりと休暇を過ごすことにした。
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遠くの山々に囲まれた村里に、夕餉の煙がのんびりと立ち上っている。
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秋の深まりとともに、村里の木々は鮮やかな黄色や赤に染まっていった。
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