不夜城
ふやじょう
名詞
標準
nightless gay quarters
文例 · 用例
故障が起ったが最後、不夜城は闇になる騒ぎである。
— 寺田寅彦 『ムーア灯』 青空文庫
ペルチスタンの印度兵の眼を避けて支那の裏面に磔つけにされた同志が、石塘嘴の不夜城に暗黒な心を抱いて一夜を明すのであった。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
が、君子國日本のやうに四|角四|面な取締などもとよりあらう筈もなく、それは字義通りの不夜城だ。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
若き時|活計疎く、西南の不夜城に居びたりのいきつき酒して耳に近き逐ひ出しの鐘を恨み、明けて白む雲をさへうるさやと遣戸さゝせ、窓塞がせ、蝋燭を列べさせて、世上の昼を夜にして遊ぶも、金銀につかへぬ身のすることならば、人のかまふべくも無し。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
反対にそうした蛮地に住んでいる土人は、近代文明の不思議な機械や、魔術のような大都会や、玻璃宮の窓に映る不夜城の美観を眺めて、この上もなく詩的なものに思うであろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
引掛りそうに便なく響が切れて行く光景なれば、のべの蝴蝶が飛びそうな媚かしさは無く、荒廃したる不夜城の壁の崩れから、菜畠になった部屋が露出しで、怪しげな朧月めく。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
わかっとるチウタラ……」 五 星浦製鉄所はさながらの不夜城であった。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
そして、ようやく、最後の一人がデッキへはい出た時には、今汽笛を鳴らして通った船は、浮かべる一大不夜城の壮観を見せて、三マイルも行き過ぎているであろう。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
作例 · 標準
締め切り直前の編集部は、何日も明かりが消えない不夜城と化していた。
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ラスベガスはまさに不夜城であり、真夜中であってもカジノのネオンが煌々と輝いている。
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年末の歓楽街は、酔客の笑い声が絶えない不夜城の賑わいを見せていた。
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ウィキペディア
不夜城(ふやじょう)は、中国の山東省にあったとされる古代都市。夜も日が出たとされたため、この名がある。
出典: 不夜城 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0