髷物
まげもの
名詞
標準
period story (play, film, novel, etc.; set in the Edo period)
文例 · 用例
――だが以上は大衆文芸の中、髷物に関して述べたのですよ。
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
しかし今日大衆文芸と云えば、大方髷物を指すようですね。
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
」答「大衆文芸髷物に於て、思想を織り込んでいる人が、可成り少数であるように、探偵小説の方面でも、織り込んでいる人は少いようです。
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
劇に評論に髷物に、至る処として可ならざる無き、才人伊藤松雄氏などは、もう明日にも筆を執って、探偵小説を作る可きである。
— 国枝史郎 『探偵小説を作って貰い度い人々』 青空文庫
二 多才なるは牧逸馬氏で、「テキサス無宿」的のああいう作から、「藤吉捕物」的の髷物から、「短篇集」的の寸篇物、それから「百日紅」というような作、など、随分本年は働きましたが、ドッシリした作品は見あたりませんでした。
— 国枝史郎 『探偵文壇鳥瞰』 青空文庫
この中正当な探偵小説といえば、髷物の方に比較的多く「梅雨に咲く花」「槍祭夏夜話」「三つの足跡」など夫れであります。
— 国枝史郎 『探偵文壇鳥瞰』 青空文庫
さて、林不忘氏の「釘抜藤吉捕物覚書」は、髷物で行こうとする所に、特色らしいものは見えるけれど――そうして「怪談釘地獄」や「宇治の茶箱」などは結構であるが併し髷物の捕物なら、若手に白井喬二氏あり、大家に岡本綺堂氏あって、その塁を磨するということは、困難のように思われる。
— 国枝史郎 『日本探偵小説界寸評』 青空文庫
歴史文学というにしろ、ただ髷物であれば歴史文学であるという考えかたに反対し、同時に、今日の現実にとり組んで行きにくいからと逃避の方向で歴史の中に素材の求められる態度も、正しい歴史文学への理解でないとするのが、高木卓氏などの見解に代表されている。
— 宮本百合子 『歴史と文学』 青空文庫
作例 · 標準
父は週末にテレビで放映される髷物の映画を観るのが、何よりの楽しみだ。
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新作の髷物舞台では、人気の若手俳優が初めての侍役に抜擢された。
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この小説は、江戸時代の長屋暮らしを生き生きと描いた本格的な髷物だ。
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