末つ方
すえつかた
名詞
標準
end of a period
文例 · 用例
或一年春の末つ方遠乗かた/″\白岩の塔を見物に、割籠吸筒取持たせ。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
ある年の十二月末つ方、年は迫れども童はいつも気楽なる風の子、十三歳を頭に、九ツまでくらいが七八人、砂山の麓に集まりて何事をか評議まちまち、立てるもあり、砂に肱を埋めて頬杖つけるもあり。
— 国木田独歩 『たき火』 青空文庫
十五 時彦はその時よりまた起たず、肺結核の患者は夏を過ぎて病勢募り、秋の末つ方に到りては、恢復の望絶果てぬ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
去る程に其の春の末つ方の事なりけり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
この村の何某、秋の末つ方、夕暮の事なるが、落葉を拾いに裏山に上り、岨道を俯向いて掻込みいると、フト目の前に太く大なる脚、向脛のあたりスクスクと毛の生えたるが、ぬいとあり。
— 泉鏡花 『遠野の奇聞』 青空文庫
七月の末つ方、陸上の人は炎熱に堪へざらむ。
— 大町桂月 『月の東京灣』 青空文庫
*秋の末つ方月の一夜洛東華頂山 境内に笛の音をききて咏める鳰の淨め夏なかの榮えは過ぎぬ、くたら野の隱れの古沼、『靜寂』は翼を伸してはぐくみぬ、水のおもてを。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
「信恬按ずるに、此両記幽斎紀行は天正十五年勝俊は天正末つ方也。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
十一月の末つ方ともなると、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなる。
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昭和の末つ方に生まれた私は、バブル経済の熱狂をかすかに覚えている。
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文献によれば、その寺院は平安時代の末つ方に建立されたらしい。
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