線的
せんてき
形容動詞
標準
文例 · 用例
しかしながら、三者の関係をかように直線的に見るのは二次的に起ったことで、存在規定上、原本的ではない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
この意味において、甘味と「いき」と渋味とは直線的関係に立っている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうしてまた、この直線的関係において「いき」が甘味へ逆戻りをする場合も考え得る。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
甘味、意気、渋味が異性的特殊存在の様態化として直線的関係をもつごとく考え得る可能性は、この直角三角形の斜辺ならざる二辺上において、甘味より意気を経て渋味に至る運動を考えることに存している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
上品と意気と下品とを直線的に考えるのは、いろっぽさの射影を底面上に仮定した後、上品と意気と下品の三点を結んで一の三角形を作り、上品から出発して意気を経て下品へ行く運動を考えることを意味しているはずである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
曲線的でなくして直線的であり、脂肪質でなくして筋骨質であることである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
昔の東海道の杉並木の名残が、蛇行する自動車道路を直線的に切っているのが面白い。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
もしも履歴の影響が時とともに速やかに漸進線的に収斂しなかったらどうであろうか。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫