装美
そうび
名詞
標準
文例 · 用例
「洋装美人の女賊○○署の手に捕わる」 彼女はベッドの上に蹲るようにして、恐怖に衝き揺られながら、驚きの眼を※ってその記事を読んだ。
— 佐左木俊郎 『秘密の風景画』 青空文庫
そうして、両人気を配って待つところへ、下手の扉より、総大将の武装美々しき成吉思汗、微笑を含んで足早やにはいって来る。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
偖主人の鬼一殿は何処に在すぞと見てあれば、大玄関の真中に、大礼服の装美々しく、左手に剣※を握り、右に胡麻塩の長髯を撫し、厳しき顔して、眼鏡を光らしつゝ佇みたまふが、当夜の御亭主青木外務大臣の君なり。
— 徳富盧花 『燕尾服着初の記』 青空文庫
恐ろしくズウズウしい男で、「冗談言っちゃいけない、二三日は滞在する積りで、余分の前金まで払ったじゃないか、そんなかけ合は一切受付けないよ」 けんもほろろに撃退すると、ほうほうの体で引上げましたが、間もなく隣室へ、洋装美人とその従者らしい男を通したようで、「これがボイロフの泊って居た室で。
— 野村胡堂 『呪の金剛石』 青空文庫
が、それよりも驚いたのは、こんな汚い木賃宿に、特別上等の洋装美人が天降った事です。
— 野村胡堂 『呪の金剛石』 青空文庫
一方は私と「足の勇」、一方は得体の知れない洋装美人と、その従者らしい四十男、それが張り合う形ちで、銘々の部屋の詮索を始めたものです。
— 野村胡堂 『呪の金剛石』 青空文庫
その結果、当然妹の通子が選ばれて、行装美々しく江戸表へ向った。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
普通の芝居の看板書きが、西洋流の真似をして書いたのだろう、足が曲った紅毛へき眼の紳士や、身体中ひだだらけで、馬鹿に顔のふくれ上った洋装美人が、様々の恰好で、日本流の見えを切っているのだ。
— 江戸川乱歩 『百面相役者』 青空文庫