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遠鳴り

とおなり
名詞
1
標準
distant peals (thunder)
文例 · 用例
かの女は目も眩むほど不快の気持に堪えて歩いて行くと、やがて二つの感情はどうやら、おのおのの持場持場に納まり、沖の遠鳴りのような、ただうら悲しい、なつかしい遣瀬なさが、再びかの女を宙の夢に浮かして群衆の中を歩かした。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
――」 遠鳴りさせながらおかまいなくやって来て、二代め彦左のごとくにたちまちうるさく始めたのは、あのやかましい男でした。
卒塔婆を祭った米びつ 右門捕物帖 青空文庫
ごろごろと遠鳴りさせても、今度は本気でおこるよ」 念を押しておくと、ずいとはいっていって、店番をしていた者に、ふいっといいました。
妻恋坂の怪 右門捕物帖 青空文庫
海の遠鳴りが、疾風と化して朧夜の空をかすめながら、稲妻を巻き起して、どツと地に堕ちたかと思ふと、見渡す野面一帯は黒煙を吐いて怒濤と狂ひ出した。
牧野信一 鬼の門 青空文庫
潮の遠鳴りが一層聞えます。
伊藤野枝 書簡 大杉栄宛 青空文庫
静かな夜に潮の遠鳴りが聞えて来ます。
伊藤野枝 書簡 大杉栄宛 青空文庫
うなばらにただよう屍根株のひげ根の波よせてにおう におう汐ざいの遠鳴り波がしらみな北にむく。
林芙美子 新版 放浪記 青空文庫
海恋し潮の遠鳴り数へては少女となりし父母の家 この歌などは既に文学史上クラシツクに入るべきもので、今更鑑賞もをかしい位のものだが、いへば堺の生家を思ひ出した歌で海は静かな大伴の高師の海である。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
作例 · 標準
夏の夕方、空の遠くで雷の遠鳴りが聞こえた。
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遠鳴りが聞こえてくると、夕立が来る前触れだと感じる。
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大砲の遠鳴りのような音が、夜の静寂を破った。
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