思想界
しそうかい
名詞
標準
world of ideas
文例 · 用例
ギリシア哲学盛期の言語に比べて二十世紀の思想界の言語はこういう意味では、ほんの少ししか進歩していないかもしれない。
— 寺田寅彦 『数学と語学』 青空文庫
私なんかゞホイットマン研究者の代表的な一人として見られるという事などは、日本の思想界の軽佻さを裏書きしたものと云はなければなりません。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
無上の不幸である」 冗漫と難渋とを恐れて、わざと大意|丈を抄訳した此一節を読んで見ても、相手の軍国主義が何んな風に仏蘭西の思想界の一部に食ひ入りつゝあるかが解るだらう。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
英吉利の思想界にあつて別に新らしい名前でもない。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
其一は政府が今夏幸徳等の事件の發覺以來俄かに驚くべき熱心を表して其警察力を文藝界、思想界に活用したることなり。
— 石川啄木 『無題』 青空文庫
古昔の預言者は近世に望むべからず、近世の預言者は文字の人なりと言へる、己れ自ら一預言者なるカアライルの言を信ずることを得ば、我は徳川氏時代に於ける預言者を其思想界の文士に求めざるを得ず。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
今日の思想界は仏教思想と耶教思想との間に於ける競争なりと云ふより、寧ろ生命思想と不生命思想との戦争なりと云ふを可とす。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
つら/\明治世界の思想界に於て、新領地を開拓したる耶教一派の先輩の事業の跡を尋ぬるに、宗教上の言葉にて、謂ふ所の生命の木なるものを人間の心の中に植ゑ付けたる外に、彼等は何の事業をか成さんや。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫