錐揉み
きりもみ異読 キリモミ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
tailspin
文例 · 用例
自分を自分から離して、冷やかに眺めて捌き、深く自省に喰い入る痛痒い錐揉みのような火の働き、その火の働きの尖は、物恋うるほど内へ内へと執拗く焼き入れて行き、絶望と希望とが膜一重となっている胸の底に触れたと思ったとき、自分はまた裂けた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
――尖鋭な鏨様のものが兇器らしいが、それも強打したのではなく、割合|脆弱な縫合部を狙って、錐揉み状に押し込んだと云うだけだ。
— 小栗虫太郎 『後光殺人事件』 青空文庫
丁度、そのとき、異様な響をたてて、一台の飛行機が、火焔に包まれ、錐揉みになって、落下してきた。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
車は交叉点を横切ると、速力を緩急する毎に乗客を投付けたり、錐揉みの様にしたりしては走り続けた。
— 川田功 『乗合自動車』 青空文庫
既に錐の用を知る、焉ぞ錐揉みの如き運動の熱を用ゆる事を知らざらん。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
逆転、横転、錐揉みと、自由自在に飛び廻る鳥人の妙技につれて、夕立雲の様に毒々しい煙幕は、見る見る紺青の空を、不思議な曲線で塗りつぶして行く。
— 江戸川乱歩 『恐怖王』 青空文庫
黎明が照空燈の照射を不要とするに至るや、敵の爆撃視野も明るくなったが、一方味方の攻撃にも有利となり、高射砲、戦闘機の威力はいよいよ発揮せられ、敵機の巨体は翼のマークをあざやかに見せながら、無残な錐揉み状態となり、大空に黒い煙の筋を引いて墜落してゆくのがまざまざと眺められた。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
一蹴の下に突破して、ただちに徳川、織田の中軍へ錐揉み戦法で押し通るつもりであったらしい。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
標準
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