学殖
がくしょく
名詞
標準
scholarship
文例 · 用例
しからばあらゆる大学教授の学殖はすべて同一であるかというに、そういう事は不可能であるが、同じ物理学の中でもそれぞれの方面にそれぞれの権威があってこれらの人々の集団が一つの理想的な権威団を形成すると考えてよい。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
おのれの才能にも、学殖にも絶望した一人の貧しい作家は、いまは、すべてをあきらめて、せめて長寿に依って、なんとか補いをつけようと心ひそかに健康法を案じている様子である。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
絢爛の才能とか、あふれる機智、ゆたかな学殖、直截の描写力とか、いまは普通に言われて、文学を知らぬ人たちからも、安易に信頼されているようでありますが、私は、そんな事よりも、あなたの作品にいよいよ深まる人間の悲しさだけを、一すじに尊敬してまいりました。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
司馬遷個人としては、父の遺嘱による感激が学殖・観察眼・筆力の充実を伴ってようやく渾然たるものを生み出すべく醗酵しかけてきていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
学殖は弟に劣っていても、才気の鋭い若者であったのに、とかく病気で、とうとう二十六歳で死んだのである。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
このころ仲平の学殖はようやく世間に認められて、親友にも塩谷宕陰のような立派な人が出来た。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
この人はことに深い学殖のある博士なのである。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
女主人公は、少佐位の未亡人で、男主人公は、学殖のある紳士――先づ資産のある大学教授位の位置とする、女主人公の未亡人と、此の大学教授の細君とは、学校朋輩で、殆んど姉妹同様の間柄、そして此の教授夫人は、基督教信者の、常に博愛事業などに奔走する立派な奥方でもあるのだ。
— 二葉亭四迷 『未亡人と人道問題』 青空文庫
作例 · 標準
彼の学殖の深さには、研究者たちも一目置いている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
祖父は生涯にわたり学殖を深め、多くの書物を残した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
この大学の教授陣は、いずれも高い学殖と指導力で知られている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
残念ながら、最近の若者には学殖を軽視する風潮があるようだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite