仕方なしに
しかたなしに
副詞
標準
helplessly
文例 · 用例
これはずっと後のことであるが、ここへ通いながら纏めた小さな仕事を気象のコロキウムで話すように教授から命ぜられたとき、言葉が下手だからと云って断ったが、自分がすけてやるからぜひやれと云われ、仕方なしに黒板の前に立たされた。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
しかし蚊に責められるのはそれ以上に嫌いだから仕方なしに毎晩このいやな蚊帳へもぐり込んで我慢している、そしてもう少し暑苦しくない心持のよい蚊帳が出来ぬだろうかと思う。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
その太陽は、少し西の方に寄ってかかり、幾片かの蝋のような霧が、逃げおくれて仕方なしに光りました。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
先に僕に厭味を云われたから仕方なしにくるかとも思われたが、それは間違っていた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
それでも仕方なしに学校へ行きました。
— 宮沢賢治 『みじかい木ぺん』 青空文庫
仕方なしに一番安い文芸雑誌を買う。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
趙再思は仕方なしに俟っていると、暮方になって漸く季は出て来て、余怒なお色にあるばかりで、「自分に方鼎を売付けた王廷珸という奴めは人を馬鹿にした憎い奴、南科の屈静源は自分が取立てたのですから、今書面を静源に遣わしました。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
日本の歌を聞かせろというので、仕方なしにピアノで君が代のメロディだけ弾いたら、誰かが大変悲しい感じがするではないかと云った。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は仕方なしに、苦手なプレゼンテーションに臨んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
お小遣いが足りず、彼は仕方なしに欲しいものを諦めた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「わかったわ、仕方なしに付き合ってあげる。」と彼女は少し不満げに言った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash