汲み入れ
くみいれ
名詞
標準
文例 · 用例
自分は早速新しい水をバケツに二はい汲み入れてやつた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
(正吉は棚より金属製のコップを取り、それに桶の水を汲み入れて持ち来れば、モウロはポケットより紙につつみたる粉薬をとり出す。
— ――Were-Wolf―― 『人狼』 青空文庫
やがて大きい湯沸しにバケツの水を汲み入れて、炉の上の自在にかける。
— 岡本綺堂 『影』 青空文庫
で、博士が言ひつけた遠くの方の井戸水の代りに近い方のを汲み入れて何喰はぬ顔をしてゐた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
「あれ程井戸水の事を厳しく言つておいたのに、矢張り近い方のを汲み入れたと見えますね。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
一尺位の深い所まで水に漬ると、二三度粟をといで水をごぼごぼ汲み入れ、再びうふふ、うふふ奇声を上げながら飛び出した。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
船中へ真水を汲み入れるため船は数日馬公の港へ碇泊しなければならなかった。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫
水は二階のはんど甕の中へ、二日分位|汲み入れた。
— 林芙美子 『風琴と魚の町』 青空文庫