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野風

のかぜ
名詞
1
標準
wind in the fields
文例 · 用例
風呂を飲んでしまつた、澄太君に申訳がない、どうでもかうでも風呂代だけは捻出して、その野風呂にはいつて貰はなければならない。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
春の花を欺く姿、秋の野風に暴して、恨みさびたる其樣は、如何なる大道心者にても、心動かんばかりなるに、峰の嵐に埋れて嘆きの聲の聞えぬにや、鈴の音は調子少しも亂れず、行ひすましたる瀧口が心、飜るべくも見えざりけり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
この役人風な調子も、やはり上野風である。
宮本百合子 図書館 青空文庫
……風呂が沸いたといふので一番湯を貰ふ、小川の傍に杭を五六本打込んでその間へ長州釜を狭んである、蓋なんかありやしない、藁筵が被せてある、――まつたく野風呂である、空の下で湯の中にをる感じ、なか/\よかつた、はいらうと思つたつてめつたにはいれない一浴だつた。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
丘の下尹主事の版圖はいつの間にか紡績工場の基地として占領され、方々に赤い旗や白い旗が立ち並んで野風にひらめいていた。
金史良 尹主事 青空文庫
そのとたんに雨がざあっと土砂降りにかわり、一陣の野風がごうと吼え襲って来た。
金史良 土城廊 青空文庫
野風呂にはひつてゐると、酔つぱらひの村長さんが大きい声を張りあげて、「かんなめさんや、娘さ芽出度かつたなア、うちも末娘が此間のこと、嫁入つたが、親といふものはたいていな骨折りぢや」 お父つあんは沈黙つて煙管を叩いてゐます。
林芙美子 谷間からの手紙 青空文庫
夕方、桃の葉を入れた野風呂にはひり、早くから床へもぐりこみました。
林芙美子 谷間からの手紙 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時、野風が心地よく頬を撫でていった。
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野風に揺れる稲穂の音が、夏の終わりを告げていた。
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「ああ、野風が気持ちいい!ずっとここにいたいなあ。」
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