御霊屋
おたまや異読 みたまや
名詞
標準
mausoleum
文例 · 用例
ひと口にいったら、芝のあの三縁山へお成りになって、そこに祭られてある台徳院殿さまの御霊屋に、ぺこりとひとつ将軍家がおつむりをお下げになるだけのことですが、下げる頭が少しばかり値段の高い八百万石のおつむりですから、事が穏やかでないのです。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
大僧正がお介添えまいらせて、予定のとおり御霊屋へご参拝が終わると、ご接待というのは塩花お白湯がたった一杯。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
省線をうぐいすだにで降りて、徳川御霊屋の塀に沿うて樹木の鬱蒼と覆いかぶさっている径を博物館へと取った。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
其の時、全然同じ一手段で夫れも立派な旗本が一人、芝の御霊屋の華表側で切り仆されたではありませんか。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫
芝|御霊屋の前あたりまで出られたら、よろしかろう。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
美濃守は、にやりとして、「これだけの心得がなくて、本役をお受けできるか――勅使両山御霊屋へ御参詣、お目付お徒士頭が出る。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
これを宮殿の塀にたとえて見ますと、私の塀は肩ぐらいの高さで、人はその上から建物や室内のよさがのぞけますが、先生の塀は何丈という高さですから、門をさがしあてて中にはいって見ないと、御霊屋の美しさや、文武百官の盛んな装おいを見ることが出来ないのです。
— 下村湖人 『現代訳論語』 青空文庫
御霊屋に枝垂梅あり君知るや二月十九日 家庭俳句会。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫