抜き足で
ぬきあしで
表現
標準
stealthily
文例 · 用例
そして餌をねらう猛獣のような姿勢をして抜き足で出て来て、いよいよ飛びかかる前には腰を左右に振り立てるのである。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
彼は、彼らのつくった粗末な聚落の間を、急ぎ足に――しかし、抜き足で通って行った。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
敬太郎は室の中にいる男女を憚かるように、抜き足で後戻りをして、静かにそれを取り出した。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
占めたと思って米友が、そのあとを抜き足で追っかけると、竜之助は煙のように橋を渡ってしまいました。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
誰かが立てるとても大きな鼻息と、ゴム靴を脱ぎ棄てる物音とがやっとのことで鎮まると、こんどは彼女の寝室の中を誰やら抜き足で歩いている。
— MARI D'ELLE 『マリ・デル』 青空文庫
彼は戸口へ抜き足で忍び寄った。
— TONIO KROGER 『トニオ・クレエゲル』 青空文庫
その間を抜き足で渡って行けば、柴泥がツルリと足をさらい、氷塊と氷塊の薄暗いはざまから、底冷たく青黒い気が立ち迷って、すさまじい感がする。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
寝るときにもいちど来たが、節子は眠ったふりをしていたので、安心したように、そおっと抜き足で去った。
— 山本周五郎 『おばな沢』 青空文庫
作例 · 標準
夜中に喉が渇き、家族を起こさぬよう抜き足で台所へ向かった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は獲物に気づかれないよう、抜き足で茂みの中を進んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
試験中の教室では、遅れてきた生徒が抜き足で自分の席に着いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash