微賤
びせん
名詞形容動詞
標準
low rank
文例 · 用例
太閤が微賤であつた時、信長に仕へて卑役を執つたのは、人の知つてゐる事であるが、其の太閤が如何に卑賤の事務を取り行つたかといふ事は考察せぬ人が多い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
生を微賤の家に稟けしにも因るべく、最初に受けし教育にも因るべく、又恆に人の廡下に倚る境遇にも因るなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
呂后(劉邦の妻)が微賤(低い身分)の時、高祖が芒※山に隠れたのを見出したのは高祖のいる所の上に雲気があるのを認めてだとある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
彼は貴人の奥方の微賤より出でし例寡からざるを見たり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
偶ま豊臣氏のように微賤から出た政治家があっても新しい官僚政治家が一人殖えただけで、政治に対する国民の権利を官僚から取返してこれを国民に分配したというのではありません。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
気弱さから気強さに至るまで、邪悪から善良に至るまで、微賤から崇高に至るまで、感傷から剛健に至るまで、其他多くのものを含むことになるべきである。
— 豊島与志雄 『ヒューメーンということに就て』 青空文庫
なぜなら、人間を気弱な邪悪な微賤な感傷的な……ものと見るのは、囚われた見方であって、人間のうちには気強いものや崇高なものや剛健なもの……も同程度に於て存在しているから。
— 豊島与志雄 『ヒューメーンということに就て』 青空文庫
「あれの語るところによると、イエス・キリストも、また、微賤なる大工の子の出身だといっています、そうしてキリストが、世界の歴史を両分し、人間の心を支配しているのだというようなことをいっています」「ははあ」 白雲は再び、気のあるような、ないような返事でしたが、急に思い立ったように、「そうです、そうです。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
彼は微賤な身分の生まれであったが、戦場での目覚ましい功績が認められ、ついには一国の主へと上り詰めた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
当時の身分制度の下では、微賤の家柄に生まれた者はどんなに才能があっても公職に就くことは許されなかった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
自らを微賤な身の者と謙遜しながらも、彼の堂々とした語り口と博識ぶりには、誰もが深い敬意を払わざるを得なかった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview