犬馬
けんば
名詞
標準
dogs and horses
文例 · 用例
天才の奇蹟か、もしくは、犬馬の労か。
— 太宰治 『創作余談』 青空文庫
合い憎のことには、私の場合、犬馬の労もなにも、興ざめの言葉で恐縮であるが、人糞の労、汗水流して、やっと書き上げた二百なにがしの頁であった。
— 太宰治 『創作余談』 青空文庫
『ソラここを読んで見ろ』と僕の眼前に突き出したのが例の君、臣を視ること犬馬のごとくんばすなわち臣の君を見ること国人のごとし云々の句である。
— 国木田独歩 『初恋』 青空文庫
日本國民タル人權ノ本質ニ於テ、羅馬ノ奴隷ノ如ク、又昇殿ヲモ許サレザル王朝時代ノ犬馬ノ如ク、純乎タル被治者トシテ或ル知者階級ノ命令ノ下ニ其ノ生死ヲ委スベキ理ナシ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
然ルヲ擧國一致此ノ天籠ヲ逆用シテ却テ兩立スベカラザル敵國ノ犬馬ニ就キ、救國ノ恩主倒マニ其ノ脚下ニ俯伏シテ糞土ニ値セザル小群島ト一青島トヲ哀訴ス。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
これ猴の豪い点また人からいえば欠点で、心底から人に帰服せぬもの故、ややもすれば不誠実の行い多く、犬馬ほど人間社会の開進に必要な役目を勤めなんだのだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
お前は腹の中で心苦しい苦笑いをしながらも、その過分な報償に報ゆるべく益※私から遠ざかって、心にもない犬馬の労を尽しつつ身を終ろうとするのだ。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
古き諺の、空しく犬馬の年を重ねて――も、或ひはまた古への歌、「もゝちどり囀る春はものごとに、あらたまれども我はふりゆく」も、その儘彼の為には、あらたなのであつた。
— 牧野信一 『貧しき日録』 青空文庫
作例 · 標準
私のような犬馬の身では、あなた様のお役に立てるか分かりません。
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古来、忠実な家臣は犬馬の如く主君に仕えたという。
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彼は犬馬の労を厭わず、師のために尽力した。
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