食い入る
くいいる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #38509 · 青空 216 例
標準
to eat into
文例 · 用例
針助の背中の刺青に、食い入るように、きつく紐が掛けられる。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
学生時代にボートの選手をしていたひとは、五十六十になっても、ボートを見ると、なつかしいという気持よりは、ぞっとするものらしいが、しかし、また、それこそ我知らず、食い入るように見つめているもののようである。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
四足の爪を土に食い入るように踏ん張って、耳を立て眼を瞋らせて、しきりにすさまじい唸り声をあげていた。
— 岡本綺堂 『木曽の旅人』 青空文庫
畢竟偏狭|※嫉は執着の半面であるとすれば、これは芸術と科学の愛がいかに人の心の奥底に深く食い入る性質のものであるかを示すかもしれない。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
」 矢も楯もたまらず紙をつかみ取り、ホームズはそれを卓上に広げ、ランプをかざして、食い入るようにあらためた。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
こわばる様はさながら古い大理石の彫刻のようで、父子に刹那視線を注いだが、すぐさま食い入るように部屋の反対側の何かを見つめる。
— THE ADVENTURE OF THE SUSSEX VAMPIRE 『サセックスの吸血鬼』 青空文庫
柔肌に食い入るばかり、金|金具で留めた天鵝絨の腕守、内証で神月の頭字一字、神というのが彫ってある。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
令子は画面を食い入るように見つめながら、慶一の手をきつく握りかえす。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫