紛う
まごう異読 まがう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to be easily mistaken for (something else)
文例 · 用例
草|生い、苔むして、いにしえよりかかりけむと思い紛うばかりなり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
」「あれ伯父さん」 と声ふるえて、後ろの巡査に聞こえやせんと、心を置きて振り返れる、眼に映ずるその人は、……夜目にもいかで見紛うべき。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
ほとんど土の色と紛う位、薄樺色で、見ると、柔かそうに湿を帯びた、小さな葉が累り合って生えている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
その容貌、その風采、指環は紛うべくもない純金であるのに、銀流しを懸けろと言うから。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
廊下の終る処に開戸あり、開けて入れば自から音なく閉じて彼方より顧みれば壁と見紛うばかりなり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
こう言う中にも、明さんの母さんが、花の梢と見紛うばかり、雲間を漏れる高楼の、虹の欄干を乗出して、叱りも睨みも遊ばさず、児の可愛さに、鬼とも言わず、私を拝んでいなさいます。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
渠はその学識とその地位とによりて、かつて馭者たりし日の垢塵を洗い去りて、いまやその面はいと清らに、その眉はひときわ秀でて、驚くばかりに見違えたれど、紛うべくもあらず、渠は村越欣弥なり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
十年|前に比べると、顔容は著るしく窶れ果てたが、紛う方なき彼のお杉で、加之も一人の赤児を抱いていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が歌うバラードの歌声は、亡くなった母親のそれに紛うほどそっくりだった。
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濃い霧の中で見たあの影は、一瞬人影に紛うような不気味な形をしていた。
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その偽札は非常に精巧に印刷されており、素人の目には本物に紛うほどの出来だ。
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標準
to intermingle
作例 · 標準
朝の満員電車の中では、多種多様な乗客たちの香水の匂いが複雑に紛い合っている。
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春の暖かな野原には、菜の花やレンゲなど様々な花の香りが風に紛って漂う。
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都会の騒がしい駅のホームで、一瞬だけ懐かしい故郷の訛りが紛い聞こえてきた。
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