旅籠宿
はたごやど
名詞
標準
文例 · 用例
「三春を退国してから、おれはいかにもして槍ひと筋の武士に成ろうと誓った、その流浪中のことだったが、天竜川に沿った或る貧しい旅籠宿で、飴売りをする老人の述懐を聞き、はじめて夢から覚めたように思った。
— 山本周五郎 『足軽奉公』 青空文庫
町の中心部は「堀南」と呼ばれ、「四丁目」といわれる洋食屋や、「浦粕亭」という寄席や、諸雑貨洋品店、理髪店、銭湯、「山口屋」という本当の意味の料理屋――これはもっぱら町の旦那方用であるが、そのほか他の田舎町によくみられる旅籠宿や小商いの店などが軒を列ねていた。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
この男が南部家の重臣の娘を騙して出奔し、仙台に誰か手引きする者があって、いま国分町の旅籠宿に隠れているところを追手の者が発見した。
— 山本周五郎 『松林蝙也』 青空文庫
町の中心部は「堀南」と呼ばれ、「四丁目」といわれる洋食屋や、「浦粕|亭」という寄席や、諸雑貨洋品店、理髪店、銭湯、「山口屋」という本当の意味の料理屋――これはもっぱら町の旦那方用であるが、そのほか他の田舎町によくみられる旅籠宿や小商いの店などが軒を列ねていた。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫