幻辞.com

魔都

まと
名詞
1
標準
文例 · 用例
東洋一の貿易港、世界稀有の魔都「道徳無し」と云われている享楽と罪悪と、政治犯人の絶好の隠れ場所たる上海の夜景!
国枝史郎 赤げっと 支那あちこち 青空文庫
しかし所が上海なので、即ち世界の縮図であり、道徳無しと云われている、東洋きっての魔都なので、何うして何処で儲けたところで、そいつを根掘り葉掘りして尋ねたり探ったり問題にしたりなんかはまあ誰もしなかったのです。
国枝史郎 さまよう町のさまよう家のさまよう人々 青空文庫
近代文明――欧亜の粋と、欧亜の罪悪とを一緒に蒐めた、魔都の姿の大写であると、そういうことも出来ましょう。
国枝史郎 さまよう町のさまよう家のさまよう人々 青空文庫
この辺が、「東京」を称して一と口に魔都と呼び慣わす所以なのであろう。
久生十蘭 魔都 青空文庫
この秘密の暗道こそは、魔都「東京」を形成するあらゆる都市機構のうちもっとも魅惑に富む部分でなければならぬ。
久生十蘭 魔都 青空文庫
つまり、加十は魔都「東京」を形成する都市機構のうちで最も怪奇な場所にいるのである。
久生十蘭 魔都 青空文庫
身のほどもわきまえずに客気にはやり、古今未曽有の大スクープをモノしようなどと企てたばっかりに、魔都「東京」の魑魍の呪を受け、こんな悲惨な最後をとげることになった。
久生十蘭 魔都 青空文庫