戮
戮
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文例 · 用例
あの中世紀の魔教サバトの徒は、耶蘇とキリスト教とを冒涜する目的から、故意に模擬の十字架を立てて裸女を架け、或は幼児を架けて殺戮した。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
私がこの書を書いたのは、日本の文壇に自然主義が横行して、すべての詩美と詩的精神を殺戮した時代であった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
思ふに彼等は、子供のフアンタスチツクな童話精神を殺戮し、彼等からその「夢」と「詩」を奪ふことによつて、實に彼等を合理的人間にし、科學的人間に教育し得ると考へてる。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
今の時代の教育者は、昔のやうに子供の夢を冷笑し、童話精神を殺戮してはならないのである。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
でないと出来上った六神丸の効き目が尠いだろうから、だが、――私はその階段を昇りながら考えつづけた――起死回生の霊薬なる六神丸が、その製造の当初に於て、その存在の最大にして且つ、唯一の理由なる生命の回復、或は持続を、平然と裏切って、却って之を殺戮することによってのみ成り立ち得る。
— 葉山嘉樹 『淫賣婦』 青空文庫
お前は、肥っていて、元気で、兇暴で、断乎として殺戮をほしいままにしていた時の快さを思い出すだろう。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
だから、今、お前はその実際の力も、虚勢も、傭兵をも動員して、殺戮本能を満足さすんだ。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
要するに、ほんとに、僕らの力がその一切を現わしうるのは、一切の奴隷的条件が、僕らに痛切に感得され、彼らの野獣的|殺戮ぶりが暴露される時だけなんだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫