帯解
おびとけ
名詞
標準
文例 · 用例
」と身を悶ゆる間に帯解けて、衣服も脱がされ、襦袢一つ、してやったりと躍る胸を、時次郎は色にも見せず、「寒いか、埋合はきっとなあ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
真間の手児奈の歌でも、「古に在りけむ人の しづはたの帯解き交へて、廬屋立て 妻問ひしけむ云々」といふやうな言葉があるのを見ると、これは真間の手児奈がすでに男性を持つたといふことを、表してゐるやうに思はれる。
— 折口信夫 『真間・蘆屋の昔がたり』 青空文庫
体が臭いからとモジ/\するのを無理やりに帯解かせる。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
さても僕の初めて芸者の帯解く姿を見たりしは既に記せし如く富士見町の寿鶴といふ待合にして、勘定何もかも一切にて金参円を出でざりし。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
巻第二十 ○あしひきの山行きしかば山人の朕に得しめし山づとぞこれ 〔巻二十・四二九三〕 元正天皇 大和国|添上郡|山村(今の帯解町辺)に行幸(元正天皇)あらせられた時、諸王臣に和歌を賦して奏すべしと仰せられた。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
そうして私は子の親になっていて夕食食す子らのどの子かにほふなりすでにみかんをもぎはじめたり湯に入ると帯解く吾子のふところの青きみかんの落ちてころがる こうした歌を詠んだりした。
— 中島哀浪 『かき・みかん・かに』 青空文庫
「さ、早う帶解いたらえゝ。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫
』しかく陳じて*腰のへの寶帶解きぬ、精巧を極めたる者、その中に種々の魅惑の籠るもの、 215こゝに戀あり、そこに媚、燃ゆるが如き情熱と、また温柔の戲れと――賢者も心迷ふもの、其寶帶を手渡してアプロヂィテー彼にいふ、214 原文には「胸のへの。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫