女雛
めびな
名詞
標準
Empress doll (in display with Emperor doll)
文例 · 用例
九 小宮山は所在無さ、やがて横になって衾を肩に掛けましたが、お雪を見れば小さやかにふっかりと臥して、女雛を綿に包んだようでありまする。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
小学校へ通う大川の橋一つ越えた町の中に、古道具屋が一軒、店に大形の女雛ばかりが一体あった。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
「この位なお膳がありましょう、男雛のと女雛のと一対、そら、あの、」 金之助は熱心に耳を傾けながら頷いた。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
そうすると、対手の女雛を自分ごッこにでも極めているんで、その冠が失せたのも、許嫁の印の簪でも落したように思ってることでしょう、婦人は天窓の物と謂いますから。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
見る見るうちに数が殖えて、交って、花車を巻き込むようになると、うっとりなすった時、緑、白妙、紺青の、珠を飾った、女雛が被る冠を守護として、緋の袴で練衣の官女が五人、黒雲の中を往来して、手招をするのが、遠い処に見えましたとさ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
しかも、男雛ばかりか、女雛もそろっているうえに、そのまた男雛が、名人のこわきにしてきた問題のまがい雛と、形も同じ、塗りも同じ、着付けの京|金襴の色までがまったく同様同形同色でしたから、名人のことばがさらにさえました。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
女雛男雛一対が大枚五両でございますよ!
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
そのうち女雛の方が、一本の長笄――それは、白鼈甲に紅は鎌形の紋が頭飾りになっているのを、抱いていたからである。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
作例 · 標準
ひな祭りの時期になると、祖母は大切に保管していた女雛を飾るのを毎年楽しみにしている。
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この女雛の顔はとても優しく、見ていると心が和みます。
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伝統的な女雛の着物は、細かい模様が手作業で施されており、息をのむほど美しい。
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