黒貂
くろてん異読 ふるき・クロテン
名詞
標準
sable (Martes zibellina)
文例 · 用例
桃色の変色してしまったのを重ねた上に、何色かの真黒に見える袿、黒貂の毛の香のする皮衣を着ていた。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
黒貂の毛皮でない絹、綾、綿、老いた女たちの着料になる物、門番の老人に与える物までも贈ったのである。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
婦人は素敵な美人であったけれどそれよりも私ら仲間の注目をひいたのは、西欧の王さまたちが即位のとき身に飾る黒貂の毛皮に白金の糸を織り込んだような銀狐の皮であったのである。
— 佐藤垢石 『たぬき汁』 青空文庫
』 明らかにこれは、その女医補自身か、でなければこの獣の名前を持った医師〔手紙の中に見えるソーボリという姓は、黒貂という字である〕が書いたものに違いない。
— ЖЕНА 『妻』 青空文庫
ソーボリ(黒貂)氏をわざと言い違えた〕」と私は医師に話しかけた、「この郡には幾つ病院がありますか。
— ЖЕНА 『妻』 青空文庫
はるばるわが金の国から、織物、陶器などを持って来て、この蒙古の黒貂、羊皮、砂金などと交易するのは、まるで赤子の手を捻るような掴み取りだ。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
黒貂皮や、貂皮を縫いつけた上衣や、それに下着には本場のレエスがついているのですよ。
— A LITTLE PRINCESS 『小公女』 青空文庫
黒貂の外套を脱ぐと、目もさめるような葡萄鼠の洋装、絹靴下が暗示する、美しい肉体の線も、まだ決して盛りを過ぎた年ではありません。
— 野村胡堂 『呪の金剛石』 青空文庫
作例 · 標準
雪深いシベリアの森に生息する黒貂は、その美しく滑らかな毛皮で古くから重宝されてきた。
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素早い動きで木々を飛び移る黒貂の姿を捉えるのは、ベテランの猟師でも難しい。
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黒貂の毛で作られた筆は、非常に柔らかく含みが良いため、最高級品とされている。
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