甲虫類
こうちゅうるい
名詞
標準
beetles
文例 · 用例
蝶蛾や甲虫類のいちばんたくさんに棲んでいる城山の中をあちこちと長い日を暮らした。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
ところが、合図の呼子を耳にするやいなや、全くそれは誘蛾灯に殺到する甲虫類と云はうか、野獣と申さうか例へやうのない物凄さで、ワツといふ鬨の声といつしよに、女となく男となくまつしぐらに僕の上に飛びかゝつて、あはや僕の五体はきれぎれに引き裂かれまじき勢ひだつた。
— 牧野信一 『肉桂樹』 青空文庫
夏ならば村里の家々にランプが点り、そのまはりに集つた蛾や甲虫類の数々を、わたしは思はず軒下から覗き込んで、あちこちで迂散な奴と怪まれたりしながら、冬ならば馬の背で琴座の星をかぞえながら――だから長くとも短かくとも日はもうとつぷりと暮れた刻限に、森蔭の水車小屋に到着した。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
」 と母は私があちこちの森で採集した蝶や甲虫類の標本を見あげて、そのいちいちに絡まる息子の苦心のほどを追想した。
— 牧野信一 『風流旅行』 青空文庫
そして様々な甲虫類や見事な鱗翅類が深山にも劣らぬ程に産出した。
— 牧野信一 『真夏の朝のひとゝき』 青空文庫
加けに相手の男の容子は、見るからに凜々しく頼もし気な好青年で、彼は恰も同じ甲虫類でありながらも、颯爽たるカブト虫とならんだコメツキ虫に等しい暗鬱な卑下を覚ゆるばかりであつた。
— 牧野信一 『真夏の朝のひとゝき』 青空文庫
更に私は、近頃特に常軌を逸してゐるとは云へ、あれらの追憶の世界にのみ没頭してゐる私にとつては、何時かそれが、それらの世界の森蔭に住む一種の甲虫類としての保護色であるのみだつた。
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
路には鮮かな色の甲虫類が沢山いた。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
作例 · 標準
博物館の展示室には、世界各地から集められた希少な甲虫類の標本が並んでいる。
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夏休み、山のキャンプ場で夜に灯りをともして甲虫類を観察した。
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甲虫類は砂漠から森林まで、地球上のあらゆる環境に適応して生息している。
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