生地
せいち異読 しょうち
名詞頻度ランク #6302 · 青空 473 例
標準
birthplace
文例 · 用例
誰も、ごぞんじ無いのだ、と私は苦しさを胸一つにおさめて、けれども、その事実を知ってしまってからは、なおのこと妹が可哀そうで、いろいろ奇怪な空想も浮んで、私自身、胸がうずくような、甘酸っぱい、それは、いやな切ない思いで、あのような苦しみは、年ごろの女のひとでなければ、わからない、生地獄でございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
子供は床の中で目を覚まして、その鏡台のある隣りの部屋で、お母さんが頭の生地を綺麗にするために使ふ布が、小さな金盥の中の熱いお湯に漬けられては絞られる時の、お湯の滴の音を聞いてゐます。
— 中原中也 『家族』 青空文庫
若山牧水の生地の直ぐ隣りの部落に友人がゐて、来いといふ。
— 〔私が貧乏で〕 『夏』 青空文庫
水色絹の簾の縁がしつとりと濡れて居り、簾の生地の竹の手觸りの冷え/″\しさに、目をとめて見れば、いつの程よりか外には時雨のやうに冷い細雨がしとしとと降つて居たのである。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
彼女はやや茶の間の方へ退りながら「誰が出すもんか」と小さく呟いていたが、柚木が彼女の眼を火の出るように見詰めながら、徐々に懐中から一つずつ手を出して彼女の肩にかけると、恐怖のあまり「あっ」と二度ほど小さく叫び、彼女の何の修装もない生地の顔が感情を露出して、眼鼻や口がばらばらに配置された。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
そしてだんだん生地(顏でないもの)が現はれだし、そして彼等はそのままで外出もする。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
現在ではただ与えられたいわゆるスターの生地とマンネリズムとを前提として脚色はあとから生まれるから、スター崇拝者は喜ぶであろうが、できたものは千編一律である。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
」 笑ひながら店先へ腰を掛けたのは四十二三の痩せぎすの男で、縞の着物に縞の羽織を着て、だれの眼にも生地の堅氣とみえる町人風であつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の生地である沖縄を深く愛している。
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多くの観光客が、歴史上の人物の生地を訪れる。
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私は生地を離れて都会で暮らしているが、たまに帰りたくなる。
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ウィキペディア曖昧さ回避
生地(いくじ、おんじ、きじ、せいち) (いくじ) 富山県下新川郡にかつて存在した町。現在の黒部市の一部。生地町を参照。 生地温泉、生地駅、生地鼻、生地鼻灯台、生地中橋 (おんじ) 日本の氏族の一つ。生地氏を参照。 (きじ) 素材や材料。特に洋服などの布地や、小麦粉や蕎麦粉などの粉類を練ったり水溶きした食品材料を指す。食品材料の生地については、「生地 (食品)」および「パン生地」を参照。 (せいち) 出生した土地。 (おいじ) 生地竹郎、中世英文学者
出典: 生地 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0