一合目
いちごうめ
名詞
標準
the start of a climb up a hill
文例 · 用例
私が富士山の御殿場口と、須走口の間で見たのは、雪解の痕が砂を柔かく厚く盛り上げて、幾筋ともなく流れているのが、二合目または一合目辺で、力が尽きて停止したままの状態を示していた。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
朝の霧が、方々から烟のように這っているほど、快晴であるが、一合目辺をカッキリ境界線にして、頭上の富士山は、雲のためにまるで見えず、天上の空次第に低く垂れて、屋根の上を距ること僅に三尺。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
一合目の鳥居の近くに一等水準点がある。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
その度に大小の災害はあって、ひどいのは須走口一合目に在る小富士を噴出させたり、精進湖と西湖は、もと一つの湖であったのを山から溶岩を流して今のように二つの湖に中断したり、富士にも富士山麓の形態にさえ多少の影響を及ぼしている。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
御嶽の第一合目である。
— 吉江喬松 『木曾御嶽の両面』 青空文庫
王滝から田の原(六合目)まで登る間は、一合目ごとに小屋が出来ていて宿泊も出来る。
— 吉江喬松 『木曾御嶽の両面』 青空文庫
御岳の第一合目である。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
王瀧から田の原(六合目)まで登る間は、一合目毎に小屋が出來てゐて宿泊も出來る。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
作例 · 標準
富士登山は五合目から始まるのが一般的だが、経験者は敢えて一合目から登ることにこだわった。
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「よし、ここが一合目だ。気合いを入れていくぞ!」と彼は息を弾ませて仲間に声をかけた。
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まだ一合目だというのに、すでに足が重い。この先の道のりを思うと気が遠くなる。
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霧が深く立ち込める中、登山客たちは静かに一合目の鳥居をくぐり、山頂を目指した。
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