やりくり算段
やりくりさんだん
名詞動詞-サ変
標準
managing to find a way (to raise money, make ends meet, etc.)
文例 · 用例
黙っていると何回でも、返事をきくまでは繰返して書いてくるので、儀作の方で参ってしまい、前後の考えもなく、洗いざらい、そのやりくり算段を報告した。
— 犬田卯 『荒蕪地』 青空文庫
財政計画はあってなきがごとく、やりくり算段も底をついたころで、そのときこの堂々たる五十銭新銀貨をつくったわけを、考えてみよう。
— 服部之総 『明治の五十銭銀貨』 青空文庫
貧乏で、たださえやりくり算段に日を送っている小藩へ、百万石の雄藩でさえ恐慌をきたす日光おつくろいの番が落ちたのだから、藩中上下こぞって周章狼狽。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
自分がいまだかつて経験した事のないようなやりくり算段を、嫁に来たての若い細君が、疾くの昔から承知しているとすれば、それは彼にとって驚ろくべき価値のある発見に相違なかった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
御存じの通りこの頃は元のようなビロードがなくなっていますから、顎にふっくりとあたる着心地の為にはやりくり算段例の如し。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
で、その由を、先々月か、お耳へ入れましたところ、そうか、よいようにしておけ、と仰っしゃるだけなので、ぜひなく、やりくり算段をしてお暮しを弁じておるような始末で――」「ふウ……む。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫