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生悟り

なまざとり異読 なまさとり
名詞動詞-サ変名詞-の形容詞
1
標準
incomplete enlightenment
文例 · 用例
よく「無弦の琴」とか、「無声の韻」とかいう言葉がありますが、これはその心境を解したもの同志の間で言うことであって、これを生のまま人に理解を押し付けるといわゆる「野狐禅」とか「生悟り」とかいうものになりまして、却って仏教が世間から誹を招く基になるのであります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
今じゃ、生悟りに皆が悟りを開いた顔で、悪くすると地獄の絵を見て、こりゃ出来が可い、などと言い兼ねません。
泉鏡花 春昼 青空文庫
噫この、ある意味に於ての荒法師が、筐中常に彼可憐の貞女の遺魂を納めて、その重荷を取り去ることを得ざりしと、懸瀑に難行して、胸中の苦熱|鎖し難き痛悩とは、豈生悟りの聖僧の能く味ふを得るところならんや。
北村透谷 心機妙変を論ず 青空文庫
小説家といふ奴は己が小な眼玉に写る世間を見て生悟りした厄介者だ。
内田魯庵 犬物語 青空文庫
寧ろ享楽主義の主人公が風土の空気に余儀なくせられて、川柳式のあきらめと生悟りに入ろうとする苦悶と悲哀とを語ろうとしたものである。
宮本百合子 婦人と文学 青空文庫
六 人としての子規を見るも、病苦に面して生悟りを衒はず、歎声を発したり、自殺したがつたりせるは当時の星菫詩人よりも数等近代人たるに近かるべし。
芥川龍之介 病中雑記 青空文庫
併し、かうした間の生悟りから、万有無実相・庶物一如の義を曲解敷衍して、心なき身にも、あはれは 知られけり。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
こういう迂闊なひとに、幽霊が足を生やして、半礼装の裾をパタパタさせながら逃げだすという厳粛な実景を見せて、生悟りに活をいれてやるのは、友情というようなものでしょう……それァあたしだって、考えないわけはなかろうじゃありませんの。
久生十蘭 猪鹿蝶 青空文庫
作例 · 標準
数冊の哲学書を読んだだけで、真理に到達したかのように振る舞うのは生悟りの極みだ。
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修行が足りない生悟りの段階では、まだ世俗の欲望に心を乱されることも多い。
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彼は自分の知識を過信しており、生悟りのまま他人に説教をして回っている。
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2
標準
incompletely enlightened person
作例 · 標準
あいつは少し瞑想を覚えたくらいで悟りを開いた気になっている、ただの生悟りだよ。
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真の賢者は沈黙を守るものだが、あの生悟りは得意げに浅い知識をひけらかしている。
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生悟りが語る言葉には重みがなく、どこか浮ついた印象を周囲に与えてしまう。
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