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母刀自

おもとじ異読 ははとじ・あもとじ
名詞
1
標準
mother
文例 · 用例
茶寮には灯のはひり、石いくつ水うつあひだ、彼方見て、もの言ひてます物ごしのあはれ、よくぞ似る妻が母刀自、子らにもけだし。
北原白秋 夢殿 青空文庫
南湖院|潮騒ひくし春もやや闌けにつつありて人は果てたり臨終まで我をたのめと沙汰せよと待ちまけし君をひとり死なしぬ死顔の神さぶ見れば灯をつけて揺るるコードの影か隈だつ電気火葬仏は義妹富子の母刀自、落合火葬場にて。
北原白秋 夢殿 青空文庫
秋風の寒く吹くなべ竹籃にひしこ持ちて來とほき濱びゆ髪十月の末母の命によりて成田山にまうで毛綱を見て作れる歌并短歌母刀自の依しのまにま。
長塚節 長塚節歌集 上 青空文庫
その他子規氏の名の高くなると共に、漢詩家や、書家やその他の文芸家が時々出入する、居士は一々歓迎して意見を闘すという風なので、下女も遣わぬ母刀自と妹さんは、看病の外これらの接客の用向きだけでも昼夜多忙であったのだ。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
母刀自に我は寵子ぞ」と言ふ謡ひ出しは、父母に愛せられて育つた、遠い旅にも出たこともない自分がと言ふつもりと説けばわかるが、後の子とは続かなくなつてゐる。
折口信夫 相聞の発達 青空文庫
母刀自|面変りせず」(万葉巻二十、四三四二)は真木柱より其を建て、其様にゆるぎなかれとほぎ言して造つた殿と言ふので、ほぐと殆違はぬ時代の用例である。
折口信夫 「ほ」・「うら」から「ほがひ」へ 青空文庫
また、「母刀自も玉にもがもや頂きて角髪の中にあへ纏かまくも」(同・四三七七)というのもある。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
作例 · 標準
例句