黒手
くろて
名詞
標準
文例 · 用例
小団次の黒手組助六が一人の侍の手を捩じ上げて花道から出て侍等を懲す。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
」百年前の黒手組 E君は語る。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
翌二十六年の歌舞伎座三月興行に「黒手組助六」の牛若伝次をつとめた時などは、いつもの悪い調子ながら啖呵が切れて滅法いいという評判であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
黒手組の脅迫状を受けたやうに、悪魔からの挑戦状を受けたやうに、瑠璃子の心は打たれた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
黒手組の脅迫状を受けたように、悪魔からの挑戦状を受けたように、瑠璃子の心は打たれた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
そうかといって猫舌とか、鰐口とか、黒手とか赤足とかいったような突飛な名前を持出すと、その一つでも全篇の実感をワヤにする虞がある。
— 夢野久作 『創作人物の名前について』 青空文庫
オールバックに濃化粧、漆のような引き眉に毒々しい頬紅口紅をつけ、青地か紫色の綿紗に黒手袋、白絹模様入りの靴下に白鞣の靴の踵を思い切り高くして、虹のようなショールを波打たせながら八方に眼を配って行く……といったような女学生をいきなり不良とは断定できぬ。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
こんな風に発達しておったら、米国式の黒手が出来るのも遠くあるまい。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
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黒手(くろて)は能登(現在の石川県)戸板村に現れたとされる妖怪。浅香山井による江戸時代の随筆『四不語録』6巻「黒手切り」(くろてぎり)に記述がある。
出典: 黒手 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0