霊現
れいげん
名詞
標準
文例 · 用例
近時の欧州においてサー・オリヴァー・ロッジやロムブロゾーの如き大科学者が競って心霊現象を以てする来世問題の研究に没頭する如きは、見逃すべからざる事柄である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
一八七四年の夏頃始めていわゆる心霊現象(spiritualistic phenomena)の研究に興味をもつようになった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
しかし彼が最後までこの方面の興味を捨て切れなかったことは、彼の死んだ年一九一九年に心霊現象研究会の Presidential Address をやっているのを見ても分るであろう。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
一八九五年に彼は再び心霊現象の実験に携わったが、やはり失望する外はなかった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
つまり、心霊現象でさえ、時間空間には君臨することが出来ても、物質構造だけにはなんらの力も及ばないことが判るだろう。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
果せるかないっこう霊現がない。
— 夏目漱石 『倫敦消息』 青空文庫
すくなくとも従来の精神科学が問題にして来た幽霊現象とか、メスメリズム、透視術、読心術なぞとは全く違った純科学的な研究態度をもって、精神科学の進むべき大道を切り開いているものである事を、私は特に、今一度、私の専門の立場から、強く裏書きしておく者である。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
お話のような幽霊現象は、遭難海員が屡々体験するところですが、実は、その遭難当時に感得した、一種の幻覚錯覚に外ならないのです」「……というと……ドンナ事になるのですか」「……という理由は外でもありません。
— 夢野久作 『幽霊と推進機』 青空文庫