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引っ掴む

ひっつかむ
動詞-五段-マ行
1
標準
to snatch (at)
文例 · 用例
それがまた喧嘩のはじまりで、気の早い富蔵は相手の横っ面をぽかりとなぐりつけると、藤吉はかっとなって富蔵の胸倉を引っ掴むと、そのはずみに喉を強く絞めたとみえて、富蔵はそのままぱったり倒れてしまったので、藤吉はびっくりして逃げ出した。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
ヘドの出そうな建築の彩り、眼の玉を引っ掴む広告、耳にたたき込む音楽、魂を奪わねば止まぬ旗や、看板なぞが、押し合いヘシ合い競争をして、気も遠くなる程バラック気分を煽り立てている。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
そこを付け入って更にかれの袖を引っ掴むと、男はもう絶体絶命になったらしく、着ている布子をするりと脱いで、素裸のままでまた駈け出した。
松茸 半七捕物帳 青空文庫
彼は肩を沈めて相手の腕を引っ掴むと同時に自分の爪先へ投げ出すと、その上を飛び越えて寅松が突いて来た。
春の雪解 半七捕物帳 青空文庫
熊、早くあの野郎をしょびいて来い、逃がすな」 熊蔵はすぐに店から飛び出して、藤次郎の腕を引っ掴むと、かれは案外におとなしく引き摺られて来た。
三つの声 半七捕物帳 青空文庫
スウェターに首を突込んで、靴下を穿いて、帽子を引っ掴むと、梯子段の途中に引っかかっている女将の巨体を飛び越すようにして上り框から半靴を突かけると表の往来……千代町の電車通りに飛出した。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
彼の脚は、墓石みたいに、動こうともしなかったが、ふと、その人の顔を見ると、柘植嘉兵衛であったので、はっと弛むと、『これッ――見苦しいっ』 嘉兵衛は、共に泣きながら、酔いどれでも引っ掴むように、無理無態に人混みから山門の方へ、彼を拉して行った。
吉川英治 山浦清麿 青空文庫
」 彼はそこで必死に誰かを呼ぼうとしたが、追いついて来た自斎の猿臂が、ムズと彼の帯際を引っ掴む
吉川英治 剣難女難 青空文庫
作例 · 標準
彼は慌てて机の上の書類を引っ掴んで会議室へ向かった。
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落としそうになった荷物を、とっさに手を伸ばして引っ掴んだ
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「おい、待てよ!」と叫びながら、彼の腕を引っ掴んだ
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引っ掴む(ひっつかむ) — 幻辞.com