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表忠

ひょうちゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
馬車が新市街を通り越してまたこの塔の真下に出た時に、これが白玉山で、あの上の高い塔が表忠塔だと説明してくれた。
夏目漱石 満韓ところどころ 青空文庫
大連より四十分にして旅順に入り、旧市街にある戦利記念館を一覧して後、車を西港の北岸に駐め、納骨祠と表忠塔のある白玉山に登り始めたが、直射する日光の下に遽かに炎威を感じながら、長き沙巌の坂を攀づるのは、心臓の痼疾ある妻を聊か苦めた。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
山上に屹立する二百十八尺の円筒形白色の表忠塔が、その白色の故に特に予等の哀情を痛切ならしめた。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
…… 両国橋の袂にある表忠碑も昔に変らなかつた。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
表忠碑を書いたのは日露役の陸軍総司令官|大山巖侯爵である。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
僕は大きい表忠碑を眺め、今更のやうに二十年|前の日本を考へずにはゐられなかつた。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
同時に又ちよつと表忠碑にも時代錯誤に近いものを感じない訣には行かなかつた。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
この表忠碑の後には確か両国劇場といふ芝居小屋の出来る筈になつてゐた。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫