ぴかぴか
ぴかぴか
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文例 · 用例
なんといふ退屈な人生だらうふしぎな葬式のやうに列をつくつて 大きな建物の影へ出這入りするこの幽靈のやうにさびしい影だ硝子のぴかぴかするかなしい野外でどれも青ざめた紙のしやつぽをかぶりぞろぞろと蛇の卵のやうにつながつてくる さびしい囚人の群ではないか。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
硝子のぴかぴかするかなしい野外でどれも青ざめた紙のしやつぽをかぶりぞろぞろと蛇の卵のやうにつながつてくる さびしい囚人の群ではないか。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
色|蒼く垢じみて、筋で繋いだばかりげっそり肩の痩せた手に、これだけは脚より太い、しっかりした、竹の杖を支いたが、さまで容子の賤しくない落魄らしい、五十|近の男の……肺病とは一目で分る……襟垢がぴかぴかした、閉糸の断れた、寝ン寝子を今時分。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
見ろやい、取っても着けねえ処に、銀の鱗さ、ぴかぴかと月に光るちッて、汝がを、(と鯉をじろじろ)ばけものか蛇体と想うて、手を出さずば、うまい酒にもありつけぬ処だったちゅうものだ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
」「白粉や香水も売っていて、鑵詰だの、石鹸箱はぴかぴかするけど、じめじめとした、陰気な、あれかあね。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
同時に、雨がまた迫るように、窓の黒さが風に動いて、装り上ったように見透かさるる市街に、暮早き電燈の影があかく立って、銅の鍋は一つ一つ、稲妻に似てぴかぴかと光った。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
……この度の参宮には、都合あって五二館と云うのへ泊ったが、内宮様へ参る途中、古市の旅籠屋、藤屋の前を通った時は、前度いかい世話になった気で、薄暗いまで奥深いあの店頭に、真鍮の獅噛火鉢がぴかぴかとあるのを見て、略儀ながら、車の上から、帽子を脱いでお辞儀をして来た。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
ところで、椅子はまだ二三脚、何だか、こちとらにゃ分らねえが、ぴかぴか機械を据附けた卓子がもう一台。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫