役者絵
やくしゃえ
名詞
標準
actor print
文例 · 用例
偶絵草紙屋の店に新板の役者絵が懸けてあつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
彼はある時には役者絵を描きまたある時には笑絵をさえ描いた。
— 国枝史郎 『北斎と幽霊』 青空文庫
旦那様へ上げろとおっしゃいましてね」 云い云い三右衛門の取り出したのは美しい一枚の役者絵であった。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
「貧乏神が役者絵をくれる。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
師宣、政信、懐月堂等の諸家は板画と共に多く肉筆画の制作をなせしが、鳥居清信専ら役者絵の板下を描き、宮川長春これに対して肉筆美人画を専らとせしより、中古の浮世絵はやや確然として肉筆派と板下派との二流に分るるの観ありき。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
浮世絵木板摺の技術は大津絵の板刻に始まり、菱川師宣の板画|及書籍|挿画に因りて漸次に熟練し、鳥居派初期の役者絵|出るに及びて益※民間の需要に応じ江戸演劇と相並て進歩発達せるなり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
役者絵は以上鳥居派の三画工並にその門人の外に、奥村政信及びその門人のこれを描けるもの尠からず。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
以上諸画工の役者絵は皆墨摺の板行絵に彩色を施したる丹絵臙脂絵漆絵の類なり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
作例 · 標準
浮世絵展で、歌舞伎スターの力強い表情を描いた極彩色の役者絵に目を奪われた。
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江戸時代の庶民にとって、役者絵は現代のブロマイドのような存在だった。
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写楽の描く役者絵は、モデルの特徴を誇張しつつも本質を突いている。
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