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屹然

きつぜん
副詞-と形容詞-たる
1
標準
towering
文例 · 用例
学生の隣に竦みたりし厄介者の盲翁は、この時屹然と立ちて、諸肌寛げつつ、「取舵だい※」と叫ぶと見えしが、早くも舳の方へ転行き、疲れたる船子の握れる艪を奪いて、金輪際より生えたるごとくに突立ちたり。
泉鏡花 取舵 青空文庫
頭あるもの腰を拔かして、ぺた/\と成つて※目して之を見れば、頭なき將軍の胴、屹然として馬上にあり。
泉鏡太郎 唐模樣 青空文庫
それに引かえて主人は萎え汚れて黒ばめる衣裳を、流石に寒げに着てこそは居ないが、身の痩の知らるる怒り肩は稜々として、巌骨霜を帯びて屹然として聳ゆるが如く、凜として居丈高に坐った風情は、容易に傍近く寄り難いありさまである。
幸田露伴 雪たたき 青空文庫
軽浮剽逸なる戯作者流を圧倒して、屹然思想界に聳立したる彼の偉功の如きは、文学史家の大に注目すべきところなるべし。
北村透谷 処女の純潔を論ず 青空文庫
朝夕の霧の中から浮び上る丘々や、その上に屹然として聳える古城郭から、遥か聖ジャイルス教会の鐘楼へかけての崎嶇たるシルウェットが、ありありと眼の前に浮かんで来た。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
四大の峻烈な意志に逆らって、雲と水と丘との間に屹然と独り目覚めてあることは!
中島敦 光と風と夢 青空文庫
孔生は眼前がくらみ耳がつぶれるように思ったが、屹然と立ってすこしも動かなかった。
田中貢太郎 嬌娜 青空文庫
杉の木立に圍まれたる中に、屹然として立つ。
大町桂月 中野あるき 青空文庫
作例 · 標準
山頂には、屹然とそびえる岩があった。
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戦火を免れた古城が、今もなお屹然と建っている。
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彼の前に、警備員が屹然と立ちはだかった。
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2
標準
standing out without the influence of others
作例 · 標準
彼は周囲の反対にも屈せず、自分の信念を屹然と貫いた。
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どんな困難にも、その女性は屹然とした態度で立ち向かった。
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議論の中で、彼だけが屹然たる態度で反対意見を述べた。
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屹然(きつぜん) — 幻辞.com