火の鳥
ひのとり
名詞
標準
phoenix (esp. fenghuang, the Chinese phoenix)
文例 · 用例
夜食後、ストラヴンスキイの「火の鳥」を聽く。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
「火の鳥」といふと、亡き小山内薫先生の事を思ひ浮べる。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
朱に溶けたその波を、火の鳥のように直線に飛んで、真面に銅像を射たのであった。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
昭和十四年に書いた私の「火の鳥」という未完の長編小説に、次のような一節がある。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
世は影の鳥、火の鳥の飛び去る如く、われ高山に昇りて、その過ぐるを眺む……男はわれを害し、女はただ泣けども、われはその男女を愛す。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
火の鳥を聴く一 午前一時過ぎ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
杜鵑の鳴声が「ほんぞんかけたか」であらうと、また「ほんだうたてたか」であらうと、そんなことはどうだつていいが、忘れてはならないのは、この伝説のやうに彼を鳥の世界の金貸しだなどと信じ過して、火の鳥ともいふべき真紅な舌を持つたこの小鳥の啼声に、激越な燃ゆる魂の動きを聴き遁さないことである。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
多くの鳥の囀りが安らかな木の枝の上で唱はれるのと打つて変つて、この火の鳥の絶叫は、大抵の場合高い森から森への真直な空の大道を直翔に翔ける途中で叫ばれるのだ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
作例 · 標準
手塚治虫の『火の鳥』を読み、生命の輪廻転生という壮大なテーマに深い感銘を受けた。
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自ら火の中に飛び込み、灰の中から再び蘇る火の鳥は、不滅の魂の象徴として親しまれている。
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神話に登場する火の鳥の絵は、燃えるような紅色の羽がとても美しく描かれていた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
火の鳥(ひのとり)は、複数の神話・伝説において存在したとされる鳥。また、これをタイトルとした作品が多数製作されている。
神話・伝説上の鳥
- ベンヌ (Bennu) — エジプト神話
- フマ (Huma) — ペルシア神話
- フェニックス (φοῖνιξ) — ギリシア神話。ベンヌに由来。不死鳥とも。
- ジャール・プチーツァ — ロシアの民話・伝承。名前は「熱鳥」の意。一般的なイメージとは異なり、鳥それ自体が燃えているという描写はほとんどない。しかし民話の伝承を離れると、名前からイメージされるように炎に包まれているとされることが多くなる。
- 朱雀 — 中国の四神の1つ。しばしばフェニックスと同一視される。
- 鳳凰 — 中国の瑞獣。しばしばフェニックスと同一視される。
小説
- 火の鳥 (太宰治の小説) — 日本の小説家太宰治の小説。1938年執筆(未完)。
- 火の鳥 (川口松太郎の小説) — 日本の小説家川口松太郎の小説。1950年発表。同年に大映で映画化。
- 火の鳥 (伊藤整の小説) — 日本の小説家伊藤整の小説。1953年発表。1956年に日活で月丘夢路、三橋達也、仲代達矢主演で映画化。
- 火の鳥 (崔仁浩の小説) — 韓国の小説家崔仁浩の小説。1980年発表。1987年に最初のテレビドラマ化。2005年には『香港エクスプレス』のタイトルでテレビドラマ化。
音楽作品
- 火の鳥 (ストラヴィンスキー) — ジャール・プチーツァを題材としたイーゴリ・ストラヴィンスキーのバレエ音楽。
- 火の鳥 (冨田勲のアルバム) — 日本の作曲家冨田勲のアルバム。
- 火の鳥 (渡辺はま子の曲) — 日本の歌手渡辺はま子・宇都美清の楽曲。前述の川口松太郎の小説を原作とする映画『火の鳥』の主題歌。
- 火の鳥 (渡辺典子の曲) — 渡辺典子のシングル曲。後述の漫画を原作とする映画『火の鳥 鳳凰編』の主題歌。
- 火の鳥 (中島美嘉の曲) — 中島美嘉のシングル曲。後述の漫画を原作とするテレビアニメの主題歌。アルバム『MUSIC』にも収録。
- 火の鳥 (FANATIC◇CRISISの曲) — 日本のロックバンドFANATIC◇CRISISの楽曲。
- 火の鳥 — 1992年4月23日に発売された美川憲一のシングル曲。作詞・秋元康、作曲・三木たかし、編曲・飛澤宏元。
- 火の鳥 — 日本の歌手ユニットJAM Projectの楽曲。アルバム『MAXIMIZER 〜Decade of Evolution〜』に収録。
- 火の鳥 (マハヴィシュヌ・オーケストラのアルバム) — アメリカ合衆国のジャズ・フュージョンバンド、マハヴィシュヌ・オーケストラのアルバム。
- 火の鳥 — ガガガSPの配信限定曲
- HINOTORI — 日本のロックバンド、B'zの楽曲。
漫画
- 火の鳥 (漫画) — 手塚治虫の漫画。また、それを原作とした作品群。
- 火の鳥 (1994年の宝塚歌劇) — 上記漫画を原作とする1994年初演の宝塚歌劇の作品。
- 火の鳥 鳳凰編 我王の冒険 — 上記漫画を原作とするファミリーコンピュータのゲーム。
- 火の鳥 鳳凰編 (MSX) — 上記漫画を原作とするMSX2のゲーム。
- 火の鳥星 — 尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』に登場する主要キャラクタ・ウソップの使う技の一つ。変装中は「ファイアバードスター」に呼称が変わる。
映画
- 火の鳥 (1934年の映画) — 1934年のアメリカ映画。ウィリアム・ディターレ監督。
- 火の鳥 — 1950年の日本映画(主演・京マチ子 、大映)。原作は上記の川口松太郎の小説。
- 火の鳥 (1956年の映画) — 1956年の日本映画(主演・月丘夢路、日活)。原作は上記の伊藤整の小説。
- 火の鳥 — 1978年の日本映画。上記漫画を原作とする実写映画。火の鳥 (漫画)#実写映画を参照。
- 火の鳥 (1980年の映画) — 韓国の映画。
- 火の鳥 鳳凰編 — 1986年の日本のアニメーション映画。りんたろう監督。原作は上記漫画。
- 火の鳥 (1997年の映画) — 韓国の映画。
OVA
アニメ
- 科学忍法・火の鳥 — テレビアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』シリーズに登場する主役メカ・ゴッドフェニックスの必殺技。
テレビドラマ
- 火の鳥 (2004年のテレビドラマ) — 韓国のテレビドラマ。MBC放送。
舞台
その他
- ひのとり (人工衛星) — 日本の太陽観測衛星。
- 近鉄80000系電車 — 近畿日本鉄道が2020年3月14日から運行を開始した新型特急車両、「ひのとり」の愛称を持つ。
- 火の鳥 道後温泉編 — ストーリー形式のアニメーションCMとして制作され、ニコニコ動画などの動画共有サイトで配信。CMとしては異例の長さであり、配信時間は8分以上におよび、地上波放送のテレビアニメと同様にエンディングテロップも存在する。
- ヒノトリ — マセキ芸能社所属の日本のお笑いコンビ。
- Hinotori (医療ロボット) — メディカロイド社(川崎重工業、シスメックスの合弁会社)が開発する手術用ロボット。
- ハヤブサ (プロレスラー) — 日本のプロレスラー。火の鳥の異名をもつ。
- ファイヤーバード・スプラッシュ — プロレス技の一種。通称・火の鳥。
- 魔暦干支13支の十三番目。
- 火の鳥 (格闘家)
関連項目
- ファイヤーバード
- フェニックス (曖昧さ回避)
- 鳳凰 (曖昧さ回避)
- 水晶玉 (グリム童話) — 火の鳥が生み出した水晶玉が物語の鍵となる。
出典: 火の鳥 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0