身を包む
みをつつむ
表現動詞-五段-マ行
標準
to wear
文例 · 用例
秋風がそこらの木の枝に鳴るころになると、この虫は僅に自分ひとりの身を包むに過ぎない襤褸片を肌につけて、無慈悲にも永久に彼から離れ去つた父をもとめて、「父こひし。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
身を包む無数の人と、無数の光が頭を遠慮なく焼いた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
この問いへの答えを脳裏に描き出すとき、竹松はいつも全身を包む啓示のぬくもりに身を委ねることができた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
自分もどこかへ逃げて行こうとするが、全身を包む苦痛に縛られて動く事が出来ない。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
小山のやうな水柱がその大きな半身を包むのが見えると、次いで、海の底で火山でも爆発したやうな物凄い音がとゞろき渡り、約三千メートルの距離にある豊国丸までがビリ/\と震へた。
— 宮原晃一郎 『怪艦ウルフ号』 青空文庫
此林特有の冷気がすうと身を包む。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
再び瓦斯ストーブに火をつけ、読み残した枕頭の書を取ってよみつづけると、興趣の加わるに従って、燈火は※々として更にあかるくなったように思われ、柔に身を包む毛布はいよいよ暖に、そして降る雪のさらさらと音する響は静な夜を一層静にする。
— 永井荷風 『西瓜』 青空文庫
すすり泣くような声で王は膝をついてしまう、首を垂れて、上衣に身を包む。
— THE HOUSE OF USNA 『ウスナの家』 青空文庫
作例 · 標準
寒い冬の朝、彼女は厚手のコートに身を包んで家を出た。
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結婚式の花嫁は、純白のドレスに身を包み、美しく輝いていた。
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彼は怪しまれないように、全身を黒い布に身を包んで闇夜に紛れた。
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