懐手
ふところで
名詞動詞-サ変
標準
with hands in pockets
文例 · 用例
兄が懐手をしながら入院患者に顔を匿す様にして裏庭に出てみると、耕二が独楽を廻してゐた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
それは全く、内地で懐手をしている資本家や地元の手先として使われているのだ。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
懐手をして、彼等を酷使していた者どものためだ。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
祭の日などには舞台据えらるべき広辻あり、貧しき家の児ら血色なき顔を曝して戯れす、懐手して立てるもあり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
で、鉄道や汽船の勢力が如何なる海陬山村にも文明の威光を伝える為に、旅客は何の苦なしに懐手で家を飛出して、そして鼻歌で帰って来られるようになりました。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
駅の改札口を出て、懐手して、町のほうへ歩いた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
友人の話によると、友人は何もせず横丁を懐手してぶらぶら歩いていると、犬が道路上にちゃんと坐っていた。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
普段着のまま帽子もかぶらず東京から二百里はなれた生家の玄関へ懐手して静かにはいるのである。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
作例 · 標準
彼は懐手をして、ゆっくりと散歩していた。
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「おい、懐手してないで、手伝ってくれよ!」
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政治家が懐手をして、何も行動しないことを国民は批判した。
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