三つ指
みつゆび
名詞
標準
bowing while pressing three fingers of each hand on floor
文例 · 用例
そういう時、妻はわざわざ私の所へやって来て、『遅くなりますから、お先へ休ませて戴きます』と言う、丁寧に三つ指をついてお辞儀をし、それから自分の寝床へ入る。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
玄関の格子戸をあけると間もなく障子がスーッと開いて、私より一つか二つ上位に見える痩せこけた紺飛白の書生さんが顔を出して三つ指をついた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
自動車が鶴原家に着くと若先生……ではない妻木君が、この間の通りの紺飛白の姿のまま色眼鏡をかけないで出て来て三つ指を突いた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
すっかり……」と妻木君は女のように、しとやかに三つ指を支いた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
家霊は言ってるのだ――わたくしを若しわたくしの望む程度まで表現して下さったなら、わたくしは三つ指突いてあなた方にお叩頭します。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
そして南紺屋町の社へ駈けつけると、のやうに車を飛び出し、二つ三つ指図をして、やがてまたゆつたりと自動車の人となる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
それから、籐椅子に尻を据えて、勝手な気焔をあげていると、奥さんが三つ指で挨拶に出て来られたのには、少からず恐縮した。
— 芥川龍之介 『田端日記』 青空文庫
兎の足あとらしい三つ指ついたのが、かなたの谷へ、長く長く引いている。
— 別所梅之助 『雪の武石峠』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は玄関で三つ指をついて、遠方から来た客を丁寧に迎えた。
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「いってらっしゃいませ」と、妻が三つ指をついて夫を送り出す。
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今時、三つ指をついて挨拶をする光景は滅多に見られなくなった。
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