石床
いしゆか
名詞
標準
文例 · 用例
ふけ行くまゝに霜冴えて石床いよ/\冷やかに、万籟死して落葉さへ動かねば、自然と神清み魂魄も氷るが如き心地して何とはなしに物凄まじく、尚御経を細※と呼ぶ声あり。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
と、書き落したが、その漆の花が眼に入るまでには石床の大きなでこでこの二つの岩、お富与曾松の岩といふのがあつた。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
と、書き落したが、その漆の花が目に入るまでに、石床の大きなでこでこの岩、お富与曾松の岩というのがあった。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
石床しろき囘廊のきざはし狹に居ぐらせる青地襤褸の乞食らが、月を經て來む降誕祭、市の施物を夢みつつほくそ笑する顏や射む。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
「鬼になるか、よし、よし、では皆で三丈の鬼にしろ」 大異の体はそのまま石床の上へ横倒しにせられた。
— 田中貢太郎 『太虚司法伝』 青空文庫
「どうか、一尺の体にしてくださいますように」「よし、一尺の体になりたいのか、皆、その人間を一尺の体にしてやれ」 大異の体はまた石床の上へ引擦り倒されて、縮めるように頭と足を捺されたり、また麪をこしらえるように按まれたりした。
— 田中貢太郎 『太虚司法伝』 青空文庫
博士は石床の上にかけて、化石になったように動かなかった。
— 海野十三 『霊魂第十号の秘密』 青空文庫
博士は、奇蹟に目をみはりながら、石床をけって立った。
— 海野十三 『霊魂第十号の秘密』 青空文庫