御柱
おんばしら異読 みはしら
名詞
標準
Onbashira Festival
文例 · 用例
御柱を低く覗いて、映画か、芝居のまねきの旗の、手拭の汚れたように、渋茶と、藍と、あわれ鰒、小松魚ほどの元気もなく、棹によれよれに見えるのも、もの寂しい。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
伊邪那岐命、伊邪那美命と天の御柱をめぐりてみあひませしときに、伊邪那美命まづ、あなにやし愛男をとのりたまひて、くみどに興してうみたまへる御子のふさはしからざりしも、たゞごとにはあらざりけり。
— 大町桂月 『日月喩』 青空文庫
もし夫唱婦和が人の本性に基いたものであるなら、諾冊二尊が天の御柱の廻り直しもなさらないでしょうし、また畏多い事ながら教育勅語の中に「夫婦相和し」と夫婦の対等を御認めにもならなかったでしょう。
— 与謝野晶子 『離婚について』 青空文庫
雄雄しくいます、日嗣の皇子、げに、人皆、とこしへ、たのまん御柱、ならびて在す、天つ少女、そのみなさけ、優しく、みけしき気高し。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
此は岩戸神楽と同様、髯籠だけでは不安心だといふので、神を誘く為に柱を廻つて踊つて見せるので、諾冉二尊の天の御柱を廻られた話も、或は茲に意味があるのであらう。
— 折口信夫 『盆踊りと祭屋台と』 青空文庫
盆踊りは、何故音頭取りを中心として、其周囲に大きな輪を描いて廻るのであらうといふ事を考へて来ると、其処に天の御柱廻りの形式の遺存してゐる事を感じる。
— 折口信夫 『盆踊りと祭屋台と』 青空文庫
我々の推測は、更に百万遍や、幼遊びのなかのなかの小房主にも、又御柱廻りの遺風を見るのである。
— 折口信夫 『盆踊りと祭屋台と』 青空文庫
日本紀を見ると、いざなぎ・いざなみの二神が、天御柱をみたてゝ、八尋殿を造られたとある。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫