末摘花
すえつむはな異読 スエツムハナ
名詞
標準
safflower
文例 · 用例
悪感を覚えた源氏が、女の手紙の上へ無駄書きをするようにして書いているのを命婦が横目で見ていると、なつかしき色ともなしに何にこの末摘花を袖に触れけん 色濃き花と見しかども、とも読まれた。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
末摘花も大苦心をした結晶であったから、自作を紙に書いておいた。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
元三日が過ぎてまた今年は男踏歌であちらこちらと若い公達が歌舞をしてまわる騒ぎの中でも、寂しい常陸の宮を思いやっていた源氏は、七日の白馬の節会が済んでから、お常御殿を下がって、桐壺で泊まるふうを見せながら夜がふけてから末摘花の所へ来た。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
源氏が直衣を着たりするのをながめながら横向きに寝た末摘花の頭の形もその辺の畳にこぼれ出している髪も美しかった。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
末摘花が現代人風になったと見えるのは三十日に贈られた衣箱の中の物がすべてそのまま用いられているからであるとは源氏の気づかないところであった。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
二年越しにやっと報いられた」 と笑って、「忘れては夢かとぞ思ふ」という古歌を口にしながら帰って行く源氏を見送るが、口を被うた袖の蔭から例の末摘花が赤く見えていた。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
末摘花、若紫、こんな人たちはそれからどうなったか。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
困れば道具をお手放しになるのは」 と言って、それを金にかえて目前の窮迫から救われようとする時があると、末摘花は頑強にそれを拒む。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
『源氏物語』の末摘花は、鼻が赤く不器用な女性として描かれているが、その心根は清らかだ。
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庭の片隅に、鮮やかな黄色の末摘花がひっそりと咲いているのを見つけた。
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「末摘花」という通称は、紅花の別名に由来している。
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ウィキペディア曖昧さ回避
末摘花(すえつむはな すゑつむはな)とは、 ベニバナの古名。茎の先端につく花を摘み取って染色に用いることからこう呼ばれる。(染色に花弁そのものを用いるのはほとんど紅花と露草のみ) 似実軒酔茶編集の川柳集『誹風末摘花』。1776年 - 1801年刊行。 『源氏物語』五十四帖の巻の一つ。第6帖。『若紫』の並びの巻の一つで光源氏の18歳ごろの恋の遍歴を描く。名前の由来はこの巻で登場する下記の姫君のあだ名から。 『源氏物語』で光源氏と関係をもつ女性の一人。末摘花 (源氏物語)。 4.を基にした歌舞伎の演目の一つ。中村勘三郎の依頼をうけ北条秀司が台本を書いた。
出典: 末摘花 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0