菅笠
すげがさ
名詞
標準
sedge-woven (bamboo) hat
文例 · 用例
それに従う村じゅうの家々の代表者はみんな裃を着て、傘ほどに大きな菅笠のようなものをかぶっていた。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
学校へ行って文明を教わっている村の青年たちには、裃をつけて菅笠をかむって、無意味なような「ナーンモーンデー」を唱える事は、堪え難い屈辱であり、自己を野蛮化する所行のように思われたのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松の枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、往さ来さの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
南は斜に菅笠冠りの横顔をひんなぐる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
民子が跡から菅笠を被って出ると、母が笑声で呼びかける。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
「民や、お前が菅笠を被って歩くと、ちょうど木の子が歩くようで見っともない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
新らしいのが一つあった筈だ」 稲刈連は出てしまって別に笑うものもなかったけれど、民子はあわてて菅笠を脱いで、顔を赤くしたらしかった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
事實、此世に亡い人かも知れないが、僕の眼にはあり/\と見える、菅笠を冠つた老爺のボズさんが細雨の中に立て居る。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
作例 · 標準
昔の旅人は、日差しや雨を避けるために菅笠を深く被って歩いたものだ。
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お遍路さんたちが菅笠を被って、四国の霊場を巡っている姿を見かける。
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菅笠の涼しげな感触は、日本の夏を感じさせてくれる伝統的なアイテムだ。
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