輸贏
ゆえい異読 しゅえい
名詞
標準
gain or loss
文例 · 用例
イタリア、ドイツ、日本等、いづれも統制主義の高き能率によつて、アメリカやイギリスの自由主義と輸贏を爭わんとしたのである。
— 石原莞爾將軍の遺書 『新日本の進路』 青空文庫
輸贏をこの一挙に決しようとするのであろうか、突然立ち上がると同時に廊下へ飛び出した。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
後々までも、「物|諍ひ」なる語が、さうした言語詞章の上に輸贏を争うたあとを示してゐる。
— ――その基礎論―― 『日本文学の発生』 青空文庫
床の間の前で迷亭君と独仙君が一生懸命に輸贏を争っていると、座敷の入口には、寒月君と東風君が相ならんでその傍に主人が黄色い顔をして坐っている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
高木は旧藩士の伜で、米国の費府大学で状師の免状をとり、まだ若冠だが出来がよく、訴庭で法官と輸贏を争ってもヒケをとるような男ではないが、因循する性質で、大切な時を尻込して失敗ってばかりいる。
— 久生十蘭 『湖畔』 青空文庫
そうだ、あの二つの人影の間に、何か意趣を含むところのものがあって、相しめし合わせて、全く人目を避けたこの海岸に来て、生命を端的の輸贏にかけて、恩怨を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだ。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
すなわちちょうはんというのは「ばくち」の一種で、丁よ、半よと、輸贏を争うことの謂いなのであります。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
狐、狸、猿、狼、虎――瞬間の輸贏に賭ける、いろいろな眸を、客たちは女の手元に集中する。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
試合の輸贏は、最後までもつれ込んだ。
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彼は、勝敗よりも、全力を尽くすことに価値を見出しており、輸贏にはこだわらない。
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ビジネスの世界では、常に輸贏がつきまとう。
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